イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)はパリやオピウムなど数々の名香を世に送り出してきましたが、特に今回紹介するベビードール(Baby Doll)は日本で大ヒットした香水で、様々な賞を受賞しました。
2000年に発売されてから瞬く間にその名を世界に広め、同年にはオスカー賞の香水版FiFi賞でFragrance of the yearを獲得し、アットコスメの香水ランキングでも2000年に1位を獲得しています。
2000年という切りの良い年に発売されてから今までずっと人気を保ち続けています。
ベビードールは少女と大人の間を揺れ動くような、チャーミングで可愛いらしくそしてちょっぴりセクシーで小悪魔的な若い女性を表現しているようです。
一目ぼれしてしまうほどの甘い香りに包まれ、恋が叶う香水というストーリーで作られています。
ボトルは特徴的な形をしたピンクのダイヤモンドのようで、金色のキャップとピンクボトルに光を当てると乱反射してきらきら輝くボトルです。
高級感があり、お店での見栄えも良いですね。
香水と言えば昔はムスクやバニラ、パウダリーの重厚なタイプが多かったのですが、現在では可愛らしいフルーティータイプも多く発売されており、フルーティー香水の市場を広げた香水の一つがこのベビードールと言っても過言ではないでしょう。
当時は雑誌でもかなり取り上げられており、香水好きなら一度は使ったこともあるでしょう。
そんな小悪魔香水イヴ・サンローランのベビードールはどのような香りなのでしょうか。
香りの一般受け、香り立ち、持続力、トレンドは?
主観ではありますが、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のベビードール(Baby Doll)の香りの一般受け、香り立ち、持続力、トレンドは以下のように感じます。
一般受け
香り立ち
持続力
トレンド
フルーティーのフレッシュな香りとワイルドローズがマッチした嗜好性の良い香りです。
トップノートは軽いフルーティーの香りがふわっと広がっていきます。
ベースノートにパウダリーな甘さがあるため、トップノートのフルーツとローズベースのフローラルブーケが飛んだあとも残香を楽しむことができます。
カシス(ブラックカラント)がキーとなっており、カシスが好きな人はこの香りが気に入るでしょう。
ちなみにジョーマローンのブラックベリー&ベイも人気の香りでカシスを中心としています。
ベビードールのカシスを中心としたフルーティーにローズの香りをのせたエレガントな香りは、また人気に火が付きそうなトレンディーな香りです。
ベビードール(Baby Doll)はどんな香り?
フルーティーフローラルの王道の嗜好性を持つ香水です。
トップノートはカシスを中心としてそこにオレンジやパイナップル、アップルなどフレッシュなフルーツが重なり合って心地の良い香りが広がっていきます。
フルーツだけ香っているとチープに感じそうですが、ミドルノートからローズを中心としたフリージアやヘリオトロープなどのフローラルブーケが香り、エレガントな香りへと導いてくれます。
最後、ベースノートのセダーウッドとヘリオトロープがほんのり甘いパウダリーとして香り続けます。
この香りが変化していく過程が少女と大人の間を揺れ動くようなチャーミングでセクシーな香りを表現しているように思えます。
ベビードールが流行ったのが2000年だと考えると時が経過するのは早いなと感じます。
当時は様々な香水ランキングで上位に入っており、今もなおベビードールを使っているファンも多いことでしょう。
カシス(ブラックカラント)が好きな人は是非このイヴ・サンローランのベビードールを再度使ってみましょう。
恋を叶えた懐かしいあの頃を思い出し、再び小悪魔になってしまうかも!?