ラプティットローブノワール(La Petite Robe Noire)は数々の名香を世に送り出してきたゲラン(Guerlain)の香水で、ゲラン香水の中でモダンなブランドであり、ゲランが力を入れているブランドでもあります。
日本においてラプティの中で特に人気があるのが2012年に発売されたラプティットローブノワールのオーデトワレとなります。
世界ではオーデトワレよりオーデパルファンの方が先に発売されましたが、日本ではオーデトワレの後にオーデパルファンが上陸しました。
また、世界ではオーデパルファンの方が人気ですが、日本ではより香りが軽めのオーデトワレの方が人気となっています。
ラプティシリーズの香水ボトルには黒いドレスが描かれており、香水はpetit(小さな)robe(ドレス)noire(黒い)というように黒い小さなドレスを意味しています。
キャップの逆さハートもゲランのこだわり部分です。
オードトワレは全体が透明な薄いピンクカラーとなっておりキュートな印象を与える一方で、ベアトップの黒いドレスがセクシー感を醸し出しており、キュートとセクシーを両方兼ね備えた香水です。
発売してからはフランスでも毎年5本の指に入る売れ筋香水ブランドとなっており、世界で評価されている香水です。
一時期(2013年頃?)日本でもかなり積極的にCMを行っていましたが、最近はあまりCMは見かけません。
そんなフランスで大人気の香水ゲランのラプティットローブノワール(EDT)はどのような香りなのでしょうか。
香りの一般受け、香り立ち、持続力、トレンドは?
主観ではありますが、ゲラン(Guerlain)のラプティットローブノワール(La Petite Robe Noire)EDTの香りの一般受け、香り立ち、持続力、トレンドは以下のように感じます。
一般受け
香り立ち
持続力
トレンド
複雑な香りが重なり合って嗅げば嗅ぐほど香りを楽しめる香水です。さすがゲラン!
パチュリやオレンジブラッサムといった日本人があまり得意ではない香りも入っていますが、チェリーやカシス、アップルとうまく組み合わせて全体としてまとまっているいい香りです。
トップノートはしっかりとした甘いフルーティーの香りがふわっと広がりますが、グルマンほどは重くないです。
EDTですが、ベースノートのムスクとパチュリしっかり香り、甘いフルーティーの香りと相まってしっかりと香り続けます。
しっかり香水をつけたいフォーマルな時にはちょうど良い強さかもしれません。
オーデパルファンはよりグルマンが強い香りですが、そこからグルマンの重さを取り除き、フルーティを加え軽くしたオーデトワレはより日本の香りトレンドに合う香水に仕上がっています。
ラプティットローブノワール(EDT)はどんな香り?
ほんの少しグルマンのような甘さをもったフローラルフルーティーの香水です。
トップノートでは甘いチェリーを中心にアップル、カシスの瑞々しい甘さを少し感じ、ナッツやアーモンドのローストされた香りが少し重なっているイメージです。
あまりこのようなトップノートの香りは慣れていないので、独特に感じますが、匂えば匂うほど深みにはまっていきそうです。
ミドルノートでは個性のあるオレンジフラワーの主張も感じる一方、王道のローズがだんだん顔を出してきて、時間が経つにつれてより香りとしてまとまっていくような印象を受けます。
ベースノートのパチュリはのっけから顔を出してはいましたが、ラストノートに近づくにつれてその印象を強めていきます。
そしてムスクとアンバーのベールが香り全体を心地よく包んでくれるように残っていきます。
個人的にはすごく複雑で面白い香りだと思います。
ただ、パチュリやオレンジフラワーが苦手な人には苦手な香水となっています。
ラプティットローブノワールが好きという人は、香りのより深みにはまっていく香水好きの方だと思います。
もしくはフランス人!?
自分がフランス人(嗜好)が確かめるためにも是非このゲランのラプティットローブノワール(EDT)を試してみてください。