転職活動でまずは何をしようか考えた時に、ほとんどの人が転職サイトへ自分の情報を登録するのではないだろうか。

同僚や友人に転職活動をしたことがあると聞いてみると、「サイトに登録はした。」という人が多い。転職活動の第一ステップはマイナビやリクナビへの登録が第一と考えられているようだ。


私もその一人である。転職活動が初めての人は、転職サイトに職務経歴書や面接のイロハが書かれているので、参考にするために利用すればよいと思う。

ただ、就職活動を進めていく中で転職サイトやエージェントは上手に使う必要があると思う。

使い方が上手くないと、自分にマッチする求人を紹介してもらえず、転職活動を短縮するためにエージェントを使ったはずなのに、逆に長引いてしまったりする。

ただ、一番大事で言いたいことをここで言わせてもらうと、応募の時に企業HPをチェックして企業が直接自分たちで求人を募集しているのであれば、そのサイトから直接応募するべきだと思う。

その理由を順に説明していきたいと思う。




介さないことのメリット



■ 志望意欲が感じられる

これは面接官に直接言われたのであるが、「転職サイトや転職エージェントから紹介される履歴書がパッとしない中で、いい人が直接応募してきてくれた。志望意欲と熱意が感じられ、是非面接させて頂きたいと思った。」とのことであった。

実際直接応募した企業の書類通過率は高かった。(もちろん業界や職種を変えていけば行くほど勝率は低くなっていくのだが・・・)

自分として興味ある企業の採用HPの有無は必ず確認するようにしていたのだが、ライバルで直接応募して人たちは意外に少ないのか、ここで上手く差別化できて、(結果的に)通過率を高めることができた。



■ 企業のコスト削減

企業側から見ても直接応募してくる人を採用するのはメリットがある。

それはエージェントに手数料を支払わなくてもよいので、コスト削減につながるということである。

元エージェントの方のサイトなどを見ていると、企業は採用者の年収の3割程度をマージンとして払っているとのこと。

もちろん優秀な人材を採用することが命題であろうが、同じようなレベルの人の採用を迷っているときの決定打になる可能性も大いにある。

特に昨今の人材流動性の高さと企業のコストカット意識の高まりにより、採用にかけるコストは上層部により厳しい目で見られるようになっているだろう。

上記のような意味合いでも直接応募は有利なのである。




■ 自分のレベルより高い企業へ挑戦できる

エージェントがお金をもらえるのはその人を転職させた時であり、お金を稼ぐためにはとにかくエージェント経由で転職をしてもらうことが重要となる。


よってキャリアアップでもっとイイ企業に行きたいと考えチャレンジしたい人はエージェントにとっては、言い方は悪いが面倒な人(売りづらい商品)となる。

なるべく短期間で少ない労力で「転職できる企業」に転職してもらったほうが都合が良いのである。

個人的に象徴的な例として、エージェント経由で応募したら書類で落ちたが(しかも翌日に速攻連絡がきた)、その後個人で応募したら書類が通過した。

転職サイトのCMを見てると夢見がちであるが、職種や業種を変えてより待遇の良い働きやすい企業にチャレンジしたいと考えている人は、夢をエージェントに託している場合ではなく、自分自身で徹底的に調べて、道を開拓していくしかないのである。




デメリット


正直直接応募によるデメリットが全く思いつかない。


確かに、企業によっては非公開求人というのはあるようで、どうしても行きたい企業がありそこがエージェント経由でしか応募できない場合がある。

採用の窓口をある転職サイトに一任しているという企業もある。


ただ、その場合は、転職サイトやエージェントを使えばよいと思う。それだけの話である。

また、企業の面接が進んでいくとエージェントがその企業の面接の傾向と対策はある程度教えてくれる場合がある。ただ、一般的なものも多く、また、人によって質問も変わるので、どこまで参考になるかは微妙である。

最近は転職サイトに面接の内容なども書いてあるので、それを参考にしても良いと思う。

以上、直接応募のメリットとデメリット(がないということ)を説明してきたが、もちろん転職サイトや転職エージェントを使わないほうが言いということを言っているのではない。


基本的に転職サイトやエージェントは転職者が利用する段階では無料なのだから、それらをうまく活用して自分の有利になるように進めていけばいいのである。


一番大事なことなので繰り返しここで言わせてもらうと、応募の時に企業HPをチェックして企業が直接自分たちで求人を募集しているのであれば、そのサイトから直接応募するべきだ。


そうすることで、前述のようなメリットを得ることができ、転職活動を有利に進めることができるだろう。

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